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菅原院長の漢方コラム

早春の花粉症

昨日患者さんの何人かが「テレビで花粉が飛んでいると言う内容の事を言っていた」と言っていた。

 

早春なのだなと思った。

 

早春で私の頭の中に思い浮かぶのは雪がまだ残っているときに、頬ずりしたくなるような柔らかい毛で覆われている蕾を持つネコヤナギだ。

ネコヤナギは小学校三年生の時に担任の女の先生がどこかから持ってきて見せてくれたのが最初で、なんとふさふさの可愛い蕾だろうと思いそれから注意して見るようになった。

同様の毛で覆われた蕾を持つものにコブシがある。

コブシはネコヤナギと違ってその毛で覆われた蕾から大きくて美しい花を咲かせる。

これもまた早春に蕾が見られる。私はどういうわけかこの手の毛で覆われた蕾が好きで、まだ寒い時期に暖かそうにみえるからかもしれない。

そしてこのコブシの蕾は花粉の時期のアレルギー性鼻炎に効果がある。

「辛夷(しんい)」という生薬そのものなのである。

花粉の時期には小青龍湯(しょうせいりゅうとう)が多く処方されるらしいのだが、私はこのコブシの蕾である辛夷が入っている「葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」を出すことの方が多い。

 

春はくしゃみに始まりくしゃみに終わる

 

花粉症の治療薬がまた同じ時期に採れる花のつぼみとは、さすが自然界はうまく出来ているのだなと感心する。

 

 

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(2015年1月21日 水曜日)

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