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菅原院長の漢方コラム

腹満(ふくまん)と梅雨の話

ここのところ、「お腹がはる」という訴えの患者が増えてきた。
お腹が太鼓のように張ってしまったり、便が出なかったり、残便感が残ると言う訴えだったりする。
X線で腹部を撮影すると、消化管にガスが見られる。

タイプは様々。
胃にガスがあるタイプ。小腸にガスがあるタイプ。大腸にガスがあるタイプ。お腹の右にあったり、左にあったり、真ん中にあったり様々である。

原因も様々で、一概にこの薬を飲めば必ず効果があると言うものではない。

今は梅雨の時期なので、大気の湿気が多いし、低気圧の影響で気圧が低下している。
この時期は「湿(しつ)」とりわけ「浮腫(ふしゅ)」に気を配る。
湿が多いので、消化管がむくむのだ。

漢方の消化管に有効な方剤にはこの「湿」に有効とされる「朮(じゅつ)」が含まれているものが多い。人参湯、六君子湯など普通に病院でよく使われる漢方薬にも含まれている。

雨が多くなってくると、どういうわけか膝関節痛に使われる「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」が腹満に有効である場合が増えてくる。

防己黄耆湯は膝関節に水が溜まるのを防ぐ働きがある。そして、その防己黄耆湯にも「朮」は含まれている。

消化管のむくみをとれば、通りが良くなるのでガスが出やすくなるのだ。

天気が悪くなると、膝が痛むという人は多い。

膝だけでなく消化管の「湿」も取り去る事が出来て、そして「腹満」も解消してくれるとは、全く梅雨のこの時期にぴったりの処方ですね。

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と考えたりする今日この頃である。

(2013年6月21日 金曜日)

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