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菅原院長の漢方コラム

抑肝散が効くタイプの座骨神経痛

健友堂クリニックは一応ペインクリニックもやっているので、痛みを患う人も来院してくる。

ここのところ、自称座骨神経痛や自称頸椎ヘルニアの紹介患者が多い。

特徴は、上肢下肢共に脚または腕の付け根から足先指先までしびれる様に痛いという訴えだ。

脚が一番わかりやすいので、脚で説明するが、

太ももの付け根前面から足先、ふくらはぎが攣った様に痛むらしい。

 

もしこの原因がヘルニアだとしたら、一番上の腰椎から一番下の腰椎まで全部おかしい事になってしまう。

ブロックの依頼をされても、どこの椎間で神経ブロックしたら良いのか分からない。

 

こういうときには漢方の考えが役に立つ。

漢方的には、この症状を搐搦(ちくじゃく)という。

搐は筋肉が痙攣して引きつる状態で、

搦は筋力が発揮できずに、むしろ力が出ない状態。

これを併せて搐搦と言う。

 

処方は抑肝散(よくかんさん)を使う。

抑肝散だけでも効果はあるけれども、竜胆を加えた方があっという間に良くなる。

抑肝散または抑肝散加陳皮半夏に、竜胆瀉肝湯もしくは疎経活血湯を合方して用るとよい。

 

抑肝散の肝という字は、疳や癇に通じる。

今年の梅雨は降水量が多いせいか、それとも梅雨の晴れ間が異常に暑いせいか、

国会中継の自衛隊問題のせいか、

カンに障る人が多いのだろう。

日本国民全員にとって抑肝散が必要ない世の中になって欲しいものだ。

130621

(2015年7月13日 月曜日)

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