院長の漢方コラム

酷暑の時は

貝原益軒という福岡の医師は、

「養生訓」という書物を書いている。

江戸時代にベストセラーになったらしい。

その中に、
「酷暑の時は極寒の時よりも元気が減りやすいから保養しろ」
とある。

全くその通りである。

一年の内で薬を使って保養するときはこの酷暑の時であるらしい。

その薬とは清暑益気湯というくすり(漢方薬)である。
これを飲んでいれば、脱水や夏ばてなどで食が細くなると言った症状はかなり緩和される。
そういえば、清暑益気湯を出す機会がこのごろ増えてきた。

江戸時代でさえ養生の本がベストセラーになるのだから、昔から健康ブームというのはあったのだろうなと思う今日この頃である。

(2012年8月1日 水曜日)

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