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江戸時代の本

 ご存じの通り今NHKの大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華の夢噺(つたやえいがのゆめばなし)」という作品が毎週日曜日に放送されている。これがまた、大変に面白い。 私はもう何年も前から「校正方輿輗(こうせいほうよげい)」という … 続きを読む 江戸時代の本

屠蘇酒

令和六年もとうとう終わろうとしていますが、今回は屠蘇酒のお話し。 日本では昔から正月に飲む酒の事を特別に「お屠蘇(とそ)」という、なんともオシャレな言い方をしておりまして、特に正月三ヶ日は普段から酒を飲んで母ちゃん連中か … 続きを読む 屠蘇酒

きゅうり

きゅうりが道の駅に並び始めると夏が来たと感ずる。今年はもうスーパーの地産地消コーナーに並んでいる。今年はまだ甲府は梅雨入りしていないのだが結構曇りや雨の日が多く、気温が低いため湿に中った者が多く来院している。そういう者に … 続きを読む きゅうり

うど

今年もウドの季節が到来した。 患者さんや地域の皆様より沢山ウドを頂ける事は大変有り難い事である。 この記事を書くために「うど」と打ち込んで変換したところ、「獨活」という文字が出て来た。 「獨活」という文字は漢方の生薬で使 … 続きを読む うど

よい餅とは

昔は餅は殊ある毎に祝いの席に当たり前に食べられていた。正月は勿論、節句や遠方から珍しい人がたづねて来たときなども、餅を様々に調理して食べていた。私も岩手の田舎に行くと必ず餅があんこや胡桃や雑煮など幾つも味を変えて食べさせ … 続きを読む よい餅とは

蕗(ふき)の話

蕗(フキ)がおいしい季節になった。 日本人はこの蕗を、胎毒下しとして最近まで利用してきた。胎毒(タイドク)とは胎児が生まれるときに赤ん坊の消化管にへばり付いてしまった腸の垢のような物の事で、それがあると子供をして癲癇( … 続きを読む 蕗(ふき)の話

うめぼしの話

うめぼしは、うめの果実をしその葉でつけ込んだものである。 どうも梅を紫蘇で浸けるというスタイルは日本独特のものであるらしい。 江戸後期の本朝醫話によれば、「佐藤成裕が語りしは、外国は皆青漬の白梅なり。且梅の性よろしからず … 続きを読む うめぼしの話

胸の症状

梅雨入りする少し前から、様々な胸の症状が出てきている。 ある者は胸が苦しいとか痛いとかいう症條を訴え、ある者は胃の調子が悪いという。またある者は咳が止まらないといい、またあるものは咽が焼けるように痛いという。不整脈や心電 … 続きを読む 胸の症状

変な咳

もう四週間近く前だろうか。四月というのに六月並みの暑さが続いた時である。 変な咳が流行ったので早く書かなきゃと思っているうちに時が過ぎてしまった。 変な咳というのは、 咳を訴えているし確かに咳もしているのだけれども、いつ … 続きを読む 変な咳

喉ちくのかぜ

ここのところ 喉が痛くて鼻水が出る という訴えの患者が増えている。 喉は咽とは違つ。読み方は同じ「のど」なのだが喉は舌の付け根(舌根部)より下方のことを言い、咽はそれより上の扁桃や鼻の奥の「のど」のことを言う。 「喉ちく … 続きを読む 喉ちくのかぜ